中浦日記

企画屋になってしまった。ピンクとにいがたが好き。165/47/23

最後のトンネルを抜ければ近づく美しいあの街

最近はオフトゥンの中で動けなくなってます。中浦です。

一週間前は突発で新潟まで行ってきたというのに…。

 

今日は地元を走る上越新幹線の話を。長くなるので2回に分けようかな‪……‬。

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2019.3.24 305C E4系 幹ニシP15編成+E4系 幹ニシP**編成

Maxとき305号 @燕三条

 

JR東日本の新幹線の中では異例ともいえる冷遇路線で、新形式の投入はいつでも後回し、そのくせスキー利用者に恵まれる冬季の臨時列車はバンバン古い車両を走らせる、そんな路線です。

最近になり、ようやくE7系の投入が始まり、E2系J編成やE4系の全編成の置き換えが発表になりました。が、昨年の台風19号の影響で、2019年度に本来投入される予定だったE7系6編成に関しては全編成が配置上は新潟ですが、北陸運用に就いていることの方が圧倒的に多く、E7系の運用増はしばらく期待できなさそうです。

 

現在運転されている列車の系統は東京・越後湯沢・長岡~新潟間の「とき」、東京~越後湯沢(冬季はガーラ湯沢)間の「たにがわ」の2つに大別できます。ほかの新幹線路線とは異なり、速達タイプ・停車タイプのような分け方はせず、新潟発着の列車を「とき」、高崎・越後湯沢発着の東京口区間列車に限り「たにがわ」と使い分けられています。

使用する車両によって「Max」を冠する列車もありますが、運転形態には差はありません。

 

□とき/Maxとき

東京〜新潟間の運用がメインです。定期では上越新幹線内の各駅に停車する列車は少なく、大半の列車がなにかしら通過駅があります。定期列車は10両編成か12両編成、「Maxとき」は8両編成か16両編成です。

「Maxとき」の一部列車は1〜8号車を「Maxたにがわ」として運転する列車があり、その場合も越後湯沢〜新潟間で運転される「Maxとき」は9〜16号車として扱います。

平日朝のみ、長岡発新潟行きの運用が存在するほか、毎日運転の「とき」480・481号も区間運転の定期列車として、越後湯沢発新潟行きの初列車と、新潟発越後湯沢行き最終が存在します。この3本はどれも各駅に停車する10両編成です。

また、土休日を中心に運転される「とき」の臨時列車として、E3系R19編成による「現美新幹線」車両で運転される列車が3往復設定されます。こちらは6両編成で、越後湯沢〜新潟間の各駅に停車します。東京・上野方面へ乗り入れる「現美新幹線」運用は現段階では組まれておりません。この列車は11号車から16号車のみ存在する列車になっています。

 

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2020.3.8 480C E2系 幹セシJ52編成

とき480号 @新潟

 

□たにがわ/Maxたにがわ

東京〜高崎・越後湯沢(冬季のみガーラ湯沢)間で運転されます。ほぼ全定期列車が越後湯沢発着ですが、数往復だけ高崎発着の列車が設定されます。この系統は朝夕の通勤需要に合わせて設定されている性格がかなり強く、「Maxとき」に増結する列車と、上り1本を除き、全定期列車が各駅に停車するのが特徴です。

一方で、臨時「たにがわ」に関しては一変し、冬季を中心に運転される臨時「たにがわ」はガーラ湯沢まで乗り入れるほか、大宮〜越後湯沢間ノンストップの列車も少なくありません。こちらはスキー場利用客の需要に合わせて設定されているものですが、こちらも朝夕が中心になります。

 

また、大宮〜高崎間は北陸新幹線系統の「はくたか」「あさま」の設定があるので、「たにがわ」の運転がない時間帯は「あさま」が補完する役割を担っています。

 

次は、上越新幹線の各駅を紹介していきます。

 

□大宮

・東北(・北海道・秋田・山形)新幹線

宇都宮線(上野東京ライン)

高崎線(上野東京ライン)

京浜東北線

湘南新宿ライン

埼京線(一部相鉄線直通)

川越線

東武アーバンパークライン

ニューシャトル

 

上越新幹線の始発駅はすべての定期列車が東京、一部臨時列車も上野となっていますが、上越新幹線としての起点は開業からずっと大宮です。

かつては通過列車が設定されていましたが、現在はすべての列車が止まります。

東北新幹線に乗り入れる形で、全列車が東京・上野を発着しています。(区間列車を除く)

この駅から先、東北新幹線と分かれる形で、上越新幹線「とき」「たにがわ」と、北陸新幹線系統の「かがやき」「はくたか」「あさま」は北西へ進路を進めていきます。

ちなみに、定期「かがやき」は上越新幹線内では大宮以外停車駅がなく、大宮をでると北陸新幹線の長野に止まります。乗り間違えると大変なことになりますので注意。

 

□熊谷

高崎線

秩父鉄道

 

大宮の次は熊谷。定期「たにがわ」の全列車が停車するほか、定期「とき」の半数程度と北陸新幹線系統の定期「あさま」の大半の便が停車します。

北陸新幹線系統の定期列車では「あさま」以外の停車列車の設定がありませんが、台風19号の影響で組まれていた臨時ダイヤでは「はくたか」の停車列車が設定されていました。(既に臨時ダイヤは終了)

 

本庄早稲田

 

上越新幹線の単独駅です。上り1本の「たにがわ」と、「Maxとき」と併結する「Maxたにがわ」の大半が通過し、それ以外の「たにがわ」が停車します。

また、「とき」に関しては停車列車が下り4本、上り7本と少なく、日中は「たにがわ」の運転がありませんので、北陸新幹線系統の「あさま」がメインになってきます。

つまり、越後湯沢方面へ向かう場合は高崎で乗り換える必要が出てきます。

乗り継ぐ場合、改札を出なければ自由席も指定席も本庄早稲田から目的地まで通しで計算されますので、特に運賃の加算はありません。

 

□高崎

北陸新幹線(長野・富山・金沢方面)

高崎線(上野東京ライン八高線直通)

上越線(一部吾妻線直通)

信越線(横川方面)

両毛線

上信電鉄

 

群馬県の中心駅とも言える駅です。「とき」で当駅を通過する列車は少なく、「たにがわ」も全列車が停車します。

北陸新幹線系統の「はくたか」に関しても同様で、「あさま」も全列車が停車するために、この駅を通過する定期列車は全体的に非常に少なくなっています。

当駅で「Maxとき」「Maxたにがわ」の増解結を行う列車も設定されています。

 

この区間を過ぎると、北陸新幹線安中榛名・軽井沢方面へ抜けるため、上越新幹線とは別の方向を目指すことになります。

 

上毛高原

 

上越新幹線の単独駅です。越後湯沢までの間に大清水トンネルが存在し、連続するトンネルとはシェルターで一体化されていることから、ほぼ31kmの区間で連続しているように錯覚します。このトンネル群を抜けると、新潟県に入ります。

トンネルを挟んで群馬県側の駅としては最北端になるわけですが、1時間1本の停車列車が定期的に確保されているため、比較的恵まれた駅であると思われます。

ちなみに上越線後閑駅が南側にあり、一応徒歩での乗り継ぎは可能な範囲です。おすすめはしませんが。

 

□越後湯沢

上越線

上越線(ガーラ湯沢方面)

 

長いトンネルを抜けると、新潟県側最初の停車駅である越後湯沢に到着します。

「たにがわ」に関してはガーラ湯沢支線への直通列車が存在しますが、上越新幹線としては当駅以南のみの運行となります。そのため、「Maxとき」に併結する「Maxたにがわ」はこの駅で増解結する運用もあります。

「とき」に関しては当駅にはほぼ全部の定期列車が停車します。

この駅の11番線には「たにがわ」413号としてやってきたE7系F編成が夜間留置されます。この列車は翌朝の「たにがわ」402号として東京へと戻っていきます。

 

冬季に限り、上越線の支線であるガーラ湯沢支線に乗り入れる「たにがわ」が存在しますが、スキー場の需要に合わせて運転されているため、スキー場が閉まっている夏季などはガーラ湯沢駅自体が利用できません。

 

ガーラ湯沢(臨)

 

上越線の駅です。上越新幹線の車両を使っていますが、上越新幹線とは別の路線になります。運賃上の特例等はなく、越後湯沢〜ガーラ湯沢間を利用する場合は特急料金100円を支払う必要があります。なお、この区間の指定席特急券の発売はありません。特急料金が発生するため、当然ですが青春18きっぷは使用できません。

冬季のみ営業する駅ですが、この駅はホームの有効長が12両編成までとなっているため、「Maxたにがわ」の8両編成は入ることができますが、16両編成の列車は一つ手前の越後湯沢で増解結する必要があります。その場合も9〜16号車のみの営業となります。

乗り入れてくるのはすべて「たにがわ」のみ。

 

浦佐

上越線

 

上越新幹線のうち、越後湯沢以北は各駅に停車する列車が多く、例に漏れずこの駅を通過する列車はそこまで多くありません。

ただまあ、駅が駅なだけになかなか説明しにくいところ。

昔は只見線上越線の直通列車があったそうですが、現在は上越線を利用して小出まで出なくては乗り換えができなくなっており、なかなか不便なところでもあります。

 

□長岡

信越線(直江津口)

 

新潟県中越地方の中心駅。この駅を通過する定期「とき」に関しては1日1往復のみ。その通過する列車は大宮〜新潟間ノンストップの列車です。平日朝のみ、当駅始発の新潟行きが存在しますが、こちらは新潟から回送で送り込まれてくる列車です。新潟発長岡行き「とき」は定期列車では存在しません。

上越線は宮内が終点ですが、運行形態上長岡まで全ての列車が乗り入れており、この駅から乗ることが可能です。

一方、信越線は高崎で乗り換えられる横川口とは違い、直江津〜新潟間の新潟支社の信越線です。多くの普通列車・快速列車はこの駅で運行系統が分離されており、直江津方面の列車は多くがワンマン運転2両なのに対し、新潟方面の列車は4両以上が基本です。上越線からの直通列車は朝1本の石内発新潟行きのみ、と時刻表ではなっていますが、実は時刻表上長岡発着「とされている」列車の一部は、長岡で上越線普通列車に化ける列車となっています。

なお、この駅には特急「しらゆき」が停車しますが、信越線はB特急料金が適応されないため、割高な印象。

しかし、上越新幹線利用の場合乗り継ぎ割引が適応されるので、実際は半額で済むケースも。

 

燕三条

弥彦線

 

越後湯沢〜長岡間は山間部を走るため、トンネルが大部分を占めていますが、長岡を出ると一気に開けた平野部を走行します。燕三条三条市燕市に跨っている駅で、駅長室が三条市にあることから、駅の所在地は三条市の扱いになってます。めんどくさい。

この駅も通過列車は多くなく、「とき」の大半は停車します。

上りホームは12番線と13番線が存在しますが、13番線を発着する定期列車は存在せず、臨時ホームとしての扱いになっています。

 

□新潟

信越

白新線

越後線

 

上越新幹線の言わずと知れた終着駅です。最近在来線の高架化工事が行われたことで話題になりました。

この駅は11番線の反対側に、在来線の5番線に隣接する形の「のりかえホーム」が存在します。

11番線に停車する列車は基本的に両側のドアが開くことになります。これは日本の新幹線では唯一の例となっています。また、のりかえホーム側のみ上越新幹線で唯一可動式ホーム柵が設置されています。

のりかえホームの有効長は12両なので、「Maxとき」のうち16両編成で停車する定期列車はすべて11番線以外で扱うことになりますが、ダイヤ乱れ時にやむなく11番線で扱う時はどうするんでしょうね。

のりかえホームでは、定期特急「いなほ」の全列車が乗り継ぎ可能になっています。

 

とまあ、ここまで各駅を語ってきましたが、既に5000文字近くなったし、続きは次回にしようかな。

車両面も結構いろいろあるので‪……‬。

それではまた。

 

Maxとき315号

#3