中浦日記

企画屋になってしまった。ピンクとにいがたが好き。165/47/23

日比谷線、未来はすぐそこに。

休日は本気で眠気が取れません。中浦です。

 

今日は、3月20日にデビューしたばかりの新型車両、東武70090型を一般人ブログ史上最速(?)レビューをしていきたいと思います。

一般人ブログ史上、とした理由は主に2つ。

1つは、既に「鉄道ファン」「鉄道ダイヤ情報」などの各情報誌に車両情報が公開されている部分もあり、営業運転開始前の状態を公開できた報道関係者がいるため。これはもう一般人には無理があります。

2つ目、ブログでは史上最速としましたが、当然鉄道系YouTuberの皆様の仕事は速いですから、営業運転当日に動画が既に出てたり。

 

とはいえ、一般人ブログ史上最速で、車両の詳細をレビューできるのはこのブログが一番。

「70090型がデビューしたので乗ってきました」だけの記事なら誰でも出せるので(というか乗ってきました系の記事はもう既に出てます)、ちゃんと情報を整理してから公開したいと思った次第です。

 

 

 

まずは東武70090型について。

 

東武スカイツリーラインは地下鉄日比谷線直通と直通運転を行っており、東京メトロからは3・一部5扉の03系、東武は3扉の20000型、20070型、一部5扉の20050型をそれぞれ運用させていました。

 

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2020.2.6 B1860S 03-102F

各駅停車竹ノ塚行き @上野


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2020.2.6 B1733T 21807F

各駅停車北千住行き @上野

 

このドア数の混在を解消し全車20m4扉車に統一し、全駅への可動式ホーム柵の設置、および日比谷線全線でのATO使用を行うことを目的に、東京メトロ東武鉄道で共通仕様の形式が開発されました。

それが、東京メトロ13000系であり、東武70000型です。

 

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2020.2.6 B1754S 13109F

各駅停車北越谷行き @上野


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2020.2.6 B1719T 71706F

各駅停車北越谷行き @上野

 

PENTAX KP購入直後、練習程度に撮っていたのがこの形で役に立つとは‪……‬。

 

13000系と70000型は先述の通り共通仕様の車両で、どちらも近畿車輛製のアルミダブルスキン構造となっています。

東京メトロとして近畿車輛製の車両が導入されるのは初めてであり、営団時代に遡ると2000年度に投入された東西線向け05系9次車(05-128F〜130F)の3編成が最後であり、13000系第1編成の登場が2016年度と考えると、実に16年振りの受注になりました。

一方で、東武鉄道には近畿車輛製の車両が導入されるのは完全に初めて。50000型で日立製A-Trainが導入されるまで、アルミ製の車両は導入されてきておらず、東上線に投入された50000型以来通勤車は日立、特急車は川重がそれぞれ納入していました。

共通仕様とは言いましたが、ところどころ各社の独自のデザインが取り込まれているのも面白いポイントです。

 

13000系は7両編成44編成が導入予定で、そのうち42編成が既に営業を開始済。03系8両編成42本に対し、2編成多く製造されます。

置き換えに必要な42編成が出揃い、03系は2月28日までに全編成が退役、最後まで残った03-136Fも3月4日に渡瀬へ回送されているため、千住検車区から03系は消滅。

一方で、70000系は7両編成22編成が導入予定。このうち70000型は18編成で、すべて出揃っているのに対し、今回紹介する70090型は4編成。3編成が春日部支所におり、残り1編成は甲種輸送は完了しており、残るは熊谷から秩父鉄道回送を残すのみとなりました。早期の到着が待たれるところ。

置き換え対象は20000型13編成、20050型8編成、20070型3編成の計8両編成24本で、製造されるのは7両編成22編成と東京メトロに対し2編成分少ない結果に。

おそらく「虎ノ門ヒルズ」駅開業に伴うダイヤ改正で、東武の運用2本分を東京メトロ運用に差し替える形になるのかなと。まあ、日比谷線の新駅開業に絡む運用増はメトロ側が担うのが自然なので、ある意味妥当な形だとは思います。

 

70000系とか70000型とか、表記をごちゃごちゃさせてきましたが、これは70000系の中で仕様が分けられているためで、今回紹介するのは70000系のうち「70090型」の車両になります。

70090型は、オールロングシート仕様の70000型と違い、ロング/クロスシート転換可能なデュアルシート仕様で投入されました。これは、2020年6月6日改正より「THライナー」として日比谷線直通の有料座席指定列車を運行開始するための専用形式になるためです。東京メトロ側からは特に車両を出すことはしないようなので。

この列車は日比谷線直通列車としては初めて、東武線内で通過運転を行う列車になります。

 

70000型はデビュー日が公開され、当日は出発式が行われるなど、待望の新車に賑わいを見せたのですが。

その一方70090型はデビュー日は伏せられ、ひっそりとしたデビューとなりました。この待遇の差はなんだろうな、って考えた結果、おそらく70000系としてデビューする今回は特に何もせず、6月に控えたダイヤ改正の座席指定列車「THライナー」運行開始時に行うんじゃあないかなと。

 

写真を並べてみましょう。

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1枚目 2020.2.6 B1719T 71706F

2枚目 2020.3.20 B933T 71792F

@共に上野

 

70000型はイノベーションレッドの帯が正面から「H」に見えるように配置されているのに対して、70090型はピュアブラックで配色されている部分が多く、同じブラックフェイスの13000系に近い印象も。

 

運用開始初日。北春日部発のA733Tで中目黒へ。

 

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2020.3.20 A733T 71792F

各駅停車中目黒行き @八丁堀

 

八丁堀から茅場町方面を覗いただけ。なのにこんなに明るいなんて、新型車両のライト強すぎやありませんか?

 

八丁堀から中目黒まで乗りながら、各所各所の写真を撮りました。

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70000型にはなかったロゴ。ライナー用の特別仕様車だからかな?


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70090型の第2編成以降は2020年製。2020の文字が見られるようになりました。


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ドアにも遊び心が。

 

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座席はデュアルシートなだけあって、2席ずつで独立した形状に。

車端部はロングシート固定ですが、コンセントは完備。

ただし、クロスシート部は足元なのに対し、こちらは窓横にあるなど違いがあります。

 

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座席の転換機構は川崎重工製の西武40000系と同じものかと。

座席の座り心地はここ最近のL/Cカーではトップクラスに快適。ライナー運用が非常に楽しみです。

座席の裏側には既に「TH LINER」の文字が。運行開始はすぐそばまで来てるんですね。

 

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車端部にはフリースペースが。ただし70000型とは違いこちらにもコンセントが設置されています。

関東の通勤形車だと東京メトロ2000系に続き2例目?

 

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内装最後は車内を。参考程度に、一番内装が近いと思われる西武40000系も。

 

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2018.9.29 5432列車 40102F

各駅停車小平行き @拝島

 

半自動ドアボタンや線路枕木方向の液晶設置など、差異は見られますが一番近い形態ではないかと。

40000系ではすべての座席の肘置きがはね上げ式なのに対して、70090型では2席の両脇は固定タイプになっています。それから、一般運用を強めに意識しているのか、スタンションポールが荷物棚まで伸びているのも特徴でしょうか。アングル違うからわかりにくいです。つら。

 

内装はここまでですが、乗った感想を。

70000型より座席数は少ないながら、一般運用時は70090型は全体的に上位互換と考えて間違いありません。

機器面も70000型同様、東芝PMSM+三菱Si-IGBTの組み合わせだと思います。

座り心地はL/Cカーではかなり後出しの部類になりますが、それ相応に素晴らしい出来なんじゃないかなあと。

西武40000系の完成度が高かっただけに、それを上回って来るとは思っていませんでした。

 

 

では外装に行きます。写真は少ないですが。

 

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イノベーションレッドとピュアブラックの2色が配色されているのは70000型と変わらずですが、イノベーションレッドが強く推された70000型に対し、こちらはかなりピュアブラックの配置が強いです。

結構派手に攻めてきた印象。13000系に寄せたのか、70000型より近未来的なアレンジが加えられています。

 

ちゃんとした写真を撮りに行きたいところです。どうせならLEDをコイト製にしてくれれば最高でしたが。

 

 

 

□おまけ

 

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@上野

 

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@日比谷

 

虎ノ門ヒルズ対応、始まってます。

サイン類の書き換えもすぐだと思うので、記録はお早めに。

 

ねむねむにゃんこなのだ

#5