昨日は長野に行ってきた話を日記にしましたが、今日は北海道の車両についての続きを。
前回はキハ261系でしたが……今回はこちら。
キハ183系です。
キハ261系をはじめ、新世代の車両が登場するまで、現在の北海道の特急「北斗」「とかち」といった車両で活躍し続けてきたグループで、現在も特急「オホーツク」などには定期運用がある、そんな車両です。
詳しくないんですが、模型を集めるようになったことだし、ちょっと勉強してみようと軽率に資料を見たところ、泥沼から抜け出せなくなりまして。勉強してきたデータを書き殴って、考察とともに乗せていきたいと思います。
ちなみに、臨時列車や団体列車向けの「ニセコエクスプレス」や「ノースレインボーエクスプレス」などは今回は割愛です。TOMIXが出してる一般車を対象にざっと調べただけなので。
□データ編
・0番台
先頭スランドノーズ。出力よわい。キハ182、キロ182、キハ183、キハ184が存在。キハ183が運転台あり。キハ182とキロ182は発電機関未搭載。
・100番台
坊主。道内特急短編成化と先頭車不足を解決するために、184-0を先頭車改造したグループ。4両だけ存在。
・200番台
先頭スランドノーズ。キハ182-0とキハ183-0が出力増強改造された。
・500番台N
走行用機関の出力増強のため製造されたグループ。キハ182、キロ182、キハ183が存在。このうちキハ183-500はキハ184-0の先頭化改造漏れの7両と組ませるために設計されている。全車両発電機関未搭載。キロ182はハイデッカー。
・1500番台N
走行用機関の出力増強のため製造されたグループ。こちらは500番台とは違い単車。先頭車のキハ183のみ製造されている。発電機間搭載。
・550番台NN
N183の改良型として新造。ただし先頭車が製造されず、中間車のキハ182とキサロハ182のみ。キサロハはダブルデッカー。発電機関は未搭載。
・1550番台NN
N183の改良型として新造。こちらは先頭車のみ。発電機関搭載。
・2550番台N・NN
特急「北斗」の最高速度吊り上げに伴うブレーキ増強改造車。キハ182-550(NN)とキロ182-500(N)が該当し、原番+2000または2050とした。
・3550番台NN
特急「北斗」の最高速度吊り上げに伴うブレーキ増強改造車。キハ183-1550(NN)のみ該当し、原番+2000とした。
・4550番台NN
特急「北斗」の最高速度吊り上げに伴うブレーキ増強改造車。ただし、120km/hの従来車との混結に対応させる改造も行われたグループ。キハ183-1550(NN)が該当し、現番+3000とした。
・6000番台N・NN
お座敷車として改造されたグループ。キハ183-507(N)・キハ182-514(N)・キハ183-1557(NN)の3両が該当し、全車両の走行機関と変速機をNN仕様に統一させ、130km/hに対応したグループ。従来車混結対応改造実施済。中間車除籍、両先頭車はHET色で現存。
・7550番台N・NN
重要機器取替工事を実施したグループ。既にブレーキ増強工事の行われている中間車キハ182-2550(NN)とキロ182-2550(N)が該当し、さらに+5000とした。
・8550番台NN
重要機器取替工事を実施したグループ。既にブレーキ増強工事の行われている先頭車キハ183-3550(NN)のみ該当。
・9550番台NN
重要機器取替工事を実施したグループ。既にブレーキ増強工事と従来車混結対応改造の行われている先頭車キハ183-4550(NN)のみ該当。
□考察編
ここからは完全ド素人目線で、勉強してきたデータに紐付けながら「こういう組成ができる」というのを書いていきます。
キハ183系の特急は、発電機関をだいたい4両に1両搭載していて、0番台の場合は両先頭車が搭載していたので、両先頭車が0番台の場合、キハ184が必要になってくるのは9両以上の場合。逆に言えば、4両以下の場合は両先頭車が発電機関である必要もないので、キハ183-0がどちらかの先頭車にいればあとの組成は特に制限がない。
ただ、道内特急短編成化を目指していた当時、キハ184は余剰になりやすかった。
その結果11両いたキハ184のうち、1-4が100番台として先頭車化、残る7両を新たに新造した500番台の先頭車(キハ183-500)と組ませることで、余剰車を解決しつつ先頭車両を増やすことで、運用の回転率を上げた。
またキハ183-500は7両のキハ184とペア運用になる前提ではあるものの、反対側の先頭車も必要になるので、同時にキハ183-1500を製造して、増えた先頭車両の相方を作ることで解決させた。
一方500番台に対し、小規模の改良を行って新造されたグループが550番台。こちらが現存するキハ183では大多数の車両で、当初から120km/hに対応した状態で運用を開始。この時キハ183-500に相当する車両は設計されず、キハ183-1500のみ改良されて登場。まあ、相方だったキハ184の余剰はもうないし、先頭車両ひとつに装備をまとめた方が楽といえば楽だし、妥当かもしれない。この時、「スーパーとかち」向けに2階建て車両、キサロハ182-550が4両のみ製造されている。こちらは当初「スーパーとかち」専属だったが、キハ283系の登場で2000年以降「スーパーとかち」ではなく「とかち」「おおぞら」のみに使用されるようになった。
改造などで誕生した3550・4550・7550番台・8550番台・9550番台は長くなるので割愛。
しかしこれだけパターンが多岐に渡るのに、編成組成においての制限があまりにも少ないのは優秀ですね。
Nゲージで再現する時、抑えておけばいい点は次の3つのみ。
・編成全体の両数に応じて、4両に1両、発電機関を搭載したキハ183もしくはキハ184を連結させる。
・片側の先頭車両にキハ183-500が来る場合、5両以上の組成時はキハ184を連結させる必要がある。
・ブレーキ増強改造が行われたグループは原則混結が不可能なので、原番台との共演NG。
だいたいこんなところ。
すごく簡単に編成が組めちゃう、やったあ!と思いきやそうでもなく……。
Nゲージで製品化されているグループを上手く活用しつつ、配置や床下の色など、当時の状況と照らし合わせながら編成を組成しないと、実際運転されていた編成に近づけることは難しい!
塗装パターンも多岐にわたり、国鉄特急色、新特急色、スーパーとかち色、オホーツク色、とかち色、あおぞら色……などなど。
しかも車両が落成から現在までに何回も改造されているし、同じキハ183-0でも改造内容が全然違ったりと非常に差異が多いんです。だから編成を安易に組めない。めんどくせ〜!!!!!
だからこそ泥沼なわけなんですが、この沼、深いッ!!!!!!
助からないボーちゃん
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