中浦日記

企画屋になってしまった。ピンクとにいがたが好き。165/47/23

里山に吹いた春の風

こんにちは。

本日もブログを開いてくださりありがとうございます。

 

快速「里山獣聞録」号 全体集合写真

2024.3.9 @上総牛久

3月9日、小湊鐡道にて「着ぐるみ×ローカル線貸切企画・里山獣聞録」を主催させて頂きました。

昨年5月13日に開催した第1回からおよそ10か月、またこうして牛久の街に戻ってくることができて感無量です。

 

前回の様子とか経緯はこちらから。

toki315.hateblo.jp

参加された皆様、スタッフならびに熱烈に歓迎してくださった牛久商店街の皆様、前回から引き続きご協力いただいた小湊鐡道の皆様、本当にありがとうございました。

 

2024.3.9 @上総牛久

小湊鐡道様にはキハ40形を用意して頂き、通常「小湊鐡道」の表札のところ今回はご厚意で「指定席」を装備頂きました。前回の「さと山」HMといいこういったおもてなしが元鉄道ファンの私には刺さる刺さる…。

 

さて、今回は私も前回以上に気合が入っており、特製サボを用意させて頂きました!

快速「里山獣聞録」サボ

2024.3.9 @五井

現在でもJR北海道ではちょこちょこみられる、白と青の2色ベースでデザインしました。

東北地区でも見られた形態で、私がちょうど参考資料にしたのは快速「南三陸」のもの。

サボがあるだけで引き締まって見えるのは私だけでしょうか?

 

 

この行先票、外注するにあたって1枚20,000円で山海両方作成したわけなんですが、なぜこんなにも気合を入れてこんな装備を作ったのか…という点から話を進めていこうと思います。

 

上総牛久を終着点として定めたわけ

 

サボの終点は上総牛久、小湊鐡道では中間駅です。

里山の趣がより強くなるのは上総牛久よりさらに奥の区間で、折り返し可能な駅を上げるとすれば里見、養老渓谷、上総中野と候補は出てきます。

しかし、牛久より先里見までは通票閉塞、里見より末端はスタフ閉塞となっており、列車交換が可能な設備も牛久と里見の間にありません。

 

ダイヤ設定上も折り返し時間にあまり余裕がなく、1回乗ったら往復して終わりになってしまいます。

 

一つ目の理由はそういった列車ダイヤの都合というところです。

二つ目の理由は地域との交流や関係性。

 

前回と全く同じ区間ということで、実績があるだけでなく、牛久商店街の皆様との面識があることも強かった点です。

 

2024.3.9 @三河

 

前回の里山獣聞録の際には予想外の歓迎を受け、次回来るときはもっと商店街歩いたり写真撮れるようにしようなんて笑顔で言ってくださった方がいらっしゃいまして、そのおかげでこのスタイルが確立できたといえます。

事前に下見を兼ねて商店街に訪問していますが、その際街歩きやお買い物を楽しめるよう、いろいろ意見をくれた深山文具店の深山さんには頭が上がりません。

 

そういった牛久商店街の皆様との関係性もあり、今後も継続するとしたらこの町に多少なりとも貢献できる形にしようと固く決めていたこともあって、里山獣聞録は上総牛久を終着駅に定めたわけでした。

列車に乗るだけではない、を形にした結果がこのような形に収まったといえます。

 

 

里山獣聞録」とは

2024.3.9 @海士有木~上総三又

ケモノ着ぐるみ界隈において、列車に乗れるイベントは少数ながらも存在しています。

近畿日本鉄道の「毛玉急行」を筆頭に、天竜浜名湖鉄道の「獣快速」。

 

列車にケモノさんを乗せるイベント自体は他にもあり、n番煎じと言われたらそれまでです。

 

とはいえ、私には前回そして今回と皆様と積み上げた地域との絆があります。

これは強力な武器です。

 

鉄道に乗って観光地へ行って、観光地で写真を撮ったり、お買い物を楽しんだりしますよね。

それがケモノさんでもできる、そんな企画です。

 

貸切列車に揺られるだけでなく、街歩きと交流が楽しめる。

里山獣聞録はそういったハイブリッドな企画として立ち位置を確立できたらなと思っています。

 

 

思うところのくだりについて

 

Twitterで数日前「思うところがあるのでブログ読んで」って書いたんですけれども、ちゃんと触れておきます。

 

今回の参加者はキャラ15に人間5、そしてスタッフ3という体制でした。

キャラと人間比は大体2:1くらいで悪くなかったんですけれども、これ以上規模拡大するのはたぶん難しいなあと。

 

キハ40系には4人掛けボックスシートが10区画ありまして、1区画あたり2キャラまでという制約を決めていました。多すぎると窮屈なので。

特段座席の指定を行ってきたわけではありませんが、それでもできれば車内でも撮影をのびのびと楽しんでもらいたいので、今回の規模感がちょうどよかったかなあと。

 

そのうえで、私の企画の特徴として「リピート率が高い」ことが挙げられます。

ありがたいことに、2回連続で来てくださった方も多いです。

とはいえ新規の方にもお座席を用意してあげたいからなんだろうなあ…って感じで。

 

今後ともきっと里山獣聞録自体は続いていくと思うのですが、企画趣旨に「同意してくれる人」より「賛同・協力いただける人」に来てほしいなあって思います。

 

ただ列車に乗れる企画ではなくて、地元の方々との交流に重きを置いていることや信頼関係からできあがっている企画であり、ケモノ文化の発展や地元・上総牛久の活性化に寄与・貢献できる大事な企画だと思っています。

 

相互の方限定といいつつ、参加者を厳選している理由はそこです。

私と仲のいい人になりがちに見られますが、実際は私が自信をもってこの方なら安心して来てもらえる、という人に来ていただいています。

 

継続的に開催するためにも、やはり信頼関係って大事ですから。

 

あとは…参加費用を一本化しようと思ってます。

参加区分を分けて開催したはいいものの、今回参加者の大部分が10,000円参加の区分を選択してくれたというのもあり、なおかつ参加者が20名規模になったこともあって、今後も継続的に開催ができそうだというところに至りました。

 

私のイベントは敷居が高いものにしたくないというのもあるので、価格帯を抑えたいという理由から5,000円~という形でやってきましたが、次回以降は学割だけは引き続き設定しつつ、一本化の上参加費用を8,000円程度に収めるつもりです。

 

最安区分5,000円からは値上げとなりますが、大多数の方が10,000円の区分を選択してくれていた今回を考えると一人あたりの平均金額を下げることにもなるので、ご協力いただければなと。

 

今後のこととか

 

2回目終えてからはもうしばらくやんないよ!!!と言っていたわたし。

 

そうも言えなくなってしまいました。

小湊鐡道の担当者さんからも次回もとか今後も…という話が出ましたし、牛久商店街の方々にも年1くらいで来てよと言われたりでまあ…。

 

 

2025年に第3回、前向きに動きます。

 

サボ作っちゃったから有効活用したいですしね。

とはいえ現状のままではいかなくなってしまいました。

 

5月13日の第1回開催から10ヶ月経たずの3月9日に開催した理由というのはいろいろあるんですが、一番は「ダイヤ改正前で前回と全く同じ行程で動けた」という点です。

 

ダイヤ改正があれば当然時間行程に大きく変化が出ます。

3月16日にはダイヤ改正が行われますが、前回今回と使った行路はその改正で大きく変化することに。

 

【改正前】

五 井13:05→13:33牛 久 19A

五 井16:12←15:45牛 久 26A

 

【改正後】

五 井13:05→13:33牛 久 17A

五 井15:03←14:35牛 久 24A

五 井16:20←15:53牛 久 26A(※養老渓谷始発)

 

上総牛久では2時間12分もの停車時間があり、これがあったからこそ商店街への街歩きや交流を充実させることができていました。

 

しかし改正で70分繰り上がり、上総牛久の滞在時間は1時間2分とこれでは大幅に減ってしまいます。

現行ダイヤの15時台の列車が丸ごと養老渓谷からの列車になったため、列車自体を変えればいいのですが、そうなってくると獣化される方々のヘッドレススペースや休憩設備を確保できなくなってしまいます。休憩ができないのは死活問題ですから、なかなか難しいところです。

 

とはいえ、滞在時間も休憩設備もどちらかだけを取ることはできません。私としてはやはり両方とも確保したいと考えており、何かしらの形で代案を出したりいろいろできればと考えています。

 

どう転ぶかはわかりませんが、スタッフや牛久商店街の方々とも相談やいろいろしながら進めていければいいのかなと思います。

 

2024.3.9 @上総牛久


東京駅から1時間ちょっとという好条件で、全国で親しまれてきたキハ40系に乗れる貸切列車「里山獣聞録」。

 

ただ乗れるだけ撮れるだけを超えて、願わくば地元の方にも愛される、そんな交流の場にできればと強く望んでいます。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

また会う日まで

#513

 

キハ40 5について(おまけ)

2024.3.9 @上総牛久

小湊鐡道に在籍するキハ40形5両のラストナンバーにあたります。

 

国鉄キハ40系の暖地向け仕様(2000番台)の比較的初期に製造された車両で、キハ40 2016として昭和54年富士重工業にて落成。

初期配置は宇都宮で主に烏山線で活躍した車両でした。

 

昭和62年にトイレ撤去改造を受け改番。キハ40 1006となった後、1000番台では唯一宇都宮を離れて東北へ。

平成2年に小牛田、平成3年に新庄、平成5年に再び小牛田と渡り歩いた後、平成11年には南秋田へ。以降五能線を中心に活躍してきた車両です。

令和3年にJR東日本から除籍となり、2018(首都圏色)・2019(男鹿色)と共に小湊鐡道へやって来ました。

 

烏山線に残った同胞がACCUMことEV-E301系に置き換えられ足早に撤退した中、JR東日本としては最後まで残った1000番台の1両になりました。

なお、兄弟ともいえる車両は烏山線のワンマン化に合わせオールロング化が行われていたため、1000番台としては唯一無二の形態のまま生涯を過ごしたとも言えますね。

 

この先も小湊鐡道で余生を過ごすことと思いますが、なるべく長いこと活躍してほしいと願います…。

 

参加者へ

水郡線上がりの車両って言ってたけどあれ同じ首都圏色の3番だったわごめん!