中浦です。今日はアルミ車の解説をする予定でしたが、急遽予定を変更。
突然ですが、このタイトルから連想できるのはなんですか?
たぶん一般的な考えだと、オリンピックですよね。私もそう思います。
まあ、私も全く知らなかった時期はオリンピックしか思い浮かばなかったんですけれども、鉄道ファンだと思い浮かぶのは全く違うものになります。
それは、定期検査です。
鉄道車両にも定期的な検査が存在します。
検査にも種類がありますが、スパンが短いものだと2日〜1週間未満程度で行われますが、こうして4年に1度しかない検査も存在します。
4年に1度、正確には8年サイクルで交互に存在する検査が、「重要部検査」「全般検査」です。
重検・全検と略されることがほとんどですね。
どちらも大きな検査になりますが、重検の内容に車体全体のリフレッシュなど、より大がかりな内容を加えたものが全般検査になります。
例外はありますが、基本的には4年ごとに重検と全検が交互に繰り返され、車両の整備を行うことになっています。
んで、鉄道ファンにとってなぜその重検・全検が重大なイベントになってくるのか、と言いますと。
2020.3.30 A1568② 02-185F
中野出場試運転 @中野新橋
2020.2.28 B1190S 05-124F
深川出場試運転 @妙典
この写真を見て分かるとおり、普段は見られない「試運転」という表示で、「ピカピカになった車両」が撮れるということ。
私は疎い方なのであまりわかりませんけど、試運転にしか価値がないとか考えているファンも中にはいて、こういう検査終わりの試運転は恰好のネタになるわけです。
さて、その4年に1回ある検査出場の列車ですが、今回の記事では東京メトロ丸ノ内線のうち、方南町分岐線を走行する可愛らしい3両編成の出場を見届けてきたので、紹介したいと思います。
2020.3.30 B1468 02-185F
中野出場試運転 @中野富士見町
見てわかる通り、「試運転」の表記です。
東京メトロでは車両の更新が進んでおり、今見られる車両のほとんどは表示機がLEDになっています。
2019.11.19 B1190S 05-123F
深川出場試運転 @浦安
LEDの表示だとこんな感じ。ですが、今回出場の02系(分岐線専用車)は、東京メトロで残る唯一の幕車(営業車のみ)。
2020.3.30 A1568① 02-185F
中野出場試運転 @中野新橋
なので、せっかくの幕を魅せるためのカットを撮りました。幕の車両自体、近年は減ってきていますので、今後見られなくなる日も近いでしょうし。
2020.3.30 A1568② 02-185F
中野出場試運転 @中野新橋
路線にもよりますが、試運転列車が数往復するパターンもあります。この分岐線試運転は短時間で2.5往復する仕様。分岐線自体が短い区間なので、妥当といえば妥当かもしれません。
2020.3.30 B1568② 02-185F
中野出場試運転 @中野富士見町
2.5往復の終点、中野富士見町へ到着。
その後、到着した列車は所属区である中野検車区へ回送し、出場試運転が完了します。
2020.3.30 B1568② 02-185F
分岐器を曲がりながら抜けて行き、トンネルを出る姿。これにて出場試運転が完了。
この試運転を行うことにより、「検査終了」となり営業線での運用がようやく認められます。
ちなみに、別の車両ですが、検査明けで営業に入る姿はというと……。
2020.3.6 A611K 05-124F
各駅停車津田沼行き(所定JR車運用代走) @妙典
グレーの床下、ピカピカのボディ、これはこれですごくカッコいいんですよね!
コロナウイルスで若干自粛ムードの中、買い物に出ていたついでに撮影してきましたが、たぶんしばらく外には出ませんね。というか出たくない。
落ち着いたらまた撮影がしたいなあって思います。綺麗なうちにね。
それでは。
たまには地下も悪くない
#14